日本外交 - 護衛艦「いずも」の来星特集(2017年6月)

平成29年6月12日

護衛艦「いずも」の来星特集(2017年6月)

2017年5月にシンガポールに来港していた、護衛艦「いずも」の活動についてご紹介いたします。

護衛艦「いずも」は2017年5月1日、シンガポールで開催される国際観艦式に参加するため横須賀を出港しました。シンガポールへの航路上、米海軍のみならず西太平洋海軍シンポジウムに所属する海軍とも合同訓練を行いました。国際観艦式は5月15日に行われ、シンガポール大統領トニー・タン氏および多くの国から参加している海軍の最高指揮官が検閲しました。


 

*写真提供:海上自衛隊

チャンギ日本人小学校による「いずも」訪問(2017年5月16日)

5月16日、チャンギ日本人小学校の生徒が「いずも」を訪問しました。格納庫や飛行甲板などを見学した後、「いずも」に関する説明を受けました。「いずも」の大きさに驚いていた様子が印象的でした。


テオ・チーヒン副首相による「いずも」訪問(2017年5月17日)

5月17日、テオ・チーヒン副首相が国際観艦式で寄港している「いずも」を訪問されました。またその夜、「いずも」艦上でレセプションが行われ、たくさんの関係者が来艦されました。

「いずも」による2016年熊本地震における災害派遣活動

護衛艦「いずも」は2015年3月に就役しました。2016年4月、2回に渡り大きな地震が熊本地域を襲い、災害派遣要請に基づき自衛隊は災害派遣活動を行いました。「いずも」はこのとき統合輸送任務に従事し、約160名の自衛隊員と約40台の自衛隊車両を北海道の小樽から福岡の博多まで3日間で輸送しました。

もしこれらの車両が道路を走行した場合、5日間を要します。結果として、「いずも」は隊員に休息を与えるだけでなく、輸送にかかる日にちを短縮しました。任務終了後「いずも」は、ほぼ同規模の隊員と車両を熊本の八代から北海道の函館まで輸送しています。

 

*写真提供:海上自衛隊

「いせ」による2013年フィリピン台風災害における国際緊急援助活動

護衛艦「いせ」は別の型のヘリコプター搭載護衛艦ですが、2016年5月にADMMプラス海上警備訓練に参加するためにシンガポールへ寄港しています。「いせ」は「いずも」と同じような姿をしていますが、「いずも」より約50mも小さくなります。「いせ」はこの時、この地域への2回目の寄港でした。

その前は2013年に台風30号がフィリピンを襲った際、国際緊急援助活動を行うために訪れています。くわしくは、このリンクをクリックしてください!

 

*写真提供:海上自衛隊