総理特使のシンガポール訪問について

 
 
在シンガポール日本国大使館
2008年12月4日

 
  総理特使としてシンガポールを訪問中の豊田正和内閣官房参与及び鹿取克章ASEAN担当特命全権大使は、本日、リー・イーシャン貿易産業担当国務大臣、バラジ・サダシバン外務担当上級国務大臣とそれぞれ会談し、今般の国際金融・経済の危機の影響を踏まえ、アジア諸国が経済成長を図るため、我が国の支援を含むアジアの経済成長及び開発に関する政策に関し意見交換した。

その中で、両総理特使から、今般の国際金融・経済の危機の影響を踏まえ、その影響に対して各国が協力して対応していくとともに、アジアの成長力強化と内需拡大が重要であるとの我が国の立場を説明し、東アジア首脳会議やASEAN+3首脳会議において首脳間で具体的な方向性を共有し、一致して取り組んでいくとの決意を打ちだしたいと伝え、シンガポール政府の賛同と協力を依頼した。

これに対し、リー大臣より、ご説明のあった日本の考えは、現下の金融・経済情勢を踏まえれば、良いコンセプトであり、支持したい、日本のリーダーシップに感謝する旨の回答があった。また、バラジ大臣より、日本の考えは重要で興味深いものであり、よく検討させて頂きたい、東アジア首脳会議や、ASEAN+3首脳会議の早期開催を希望しており、それに向けてよく協議していきたい旨の反応が示された他、シンガポール経済の現状についての説明があった。