「印象に残った日本の環境への取り組み」

 
掲載:2008年9月


今回の日本研修では、環境問題や環境教育に対する日本の取り組みについて日本の専門家からレクチャーを受けたり、NGOや地元の学校を訪問する機会がありました。これらの機会の多くは、忘れがたい印象として私たちの心に残っています。なかでも、古都の建築や雰囲気を維持しようと努力している奈良市民の取り組みは特に印象深いものでした。生駒訪問では、いこま棚田クラブの年長者の会員達から棚田の自然環境保全について説明を受けるという幸運にも恵まれました。豊島視察では、不法投棄された廃棄物の処理が現在行われている豊島の住民運動の歴史について理解を深めることができました。こども環境活動支援協会(LEAF:Learning and Ecological Activities Foundation for Children)訪問では、同協会が実施しているエコカード・プログラムがどのようにして成功したのかについて詳しい説明を受けました。


私たちが日本語を話せない時にみせた日本の方々の温かいもてなしと親切な対応にはとても心打たれました。また、ホストファミリーとはとても楽しい時を過ごすことができました!そして、京菓子の製造体験や音楽鑑賞など、日本文化の様々な側面にも触れることができました。もちろん、すばらしい日本料理も堪能しました。


研修最終日のシンポジウムでは、シンガポール代表団が全参加者を代表して研修の総括プレゼンテーションを行いました。短期的な取り組みとして、様々な環境活動やプログラムを取り上げ、各国で行われている環境プログラムに従事している人物を紹介するe-newsletterを発行することになりました。シンガポールから参加したグリーン・ボランティア・ネットワークのケリーもこのe-newsletterに寄稿しています。長期的な取り組みとしては、ブログやウェブサイトの立ち上げも検討しています。国際交流基金もこの取り組みに関心を寄せています。



今回、私たち4名に与えられたこのすばらしい機会に対し、在シンガポール日本大使館及び国際交流基金に深甚なる感謝の意を表したいと思います。今回の日本研修を通じて、アジア太平洋地域で関心を共有する個々人との間でネットワークが構築されました。また、日本文化や日本の印象的な環境努力に対しても理解を深めることができました。Doomo Arigato Gozaimasu !