※ 本情報は、シンガポールに滞在されている方のために当館で要点をまとめた参考情報です。
※ シンガポール政府の最新の対応については、シンガポール保健省(Ministry of Health)のホームページ(http://www.moh.gov.sg/mohcorp/default.aspx)を必ずご確認ください。
- シンガポールの状況と対策
(1) シンガポール保健省によると、5日時点で新型インフルエンザの事例は報告されていません。
また、5日2名が高熱の症状を有するため検査対象となり、これまで合計29名に対して検査が行われ、そのうち24名が新型インフルエンザでない、4名が季節性インフルエンザである、残り1名が結果保留(pending)となっています。
(2)
5日午後5時時点で、シンガポール人6名及び外国人2名の合計8名が過去7日間にメキシコの渡航歴があるとして、自宅隔離が行われているとのことです
。
参考:自宅隔離命令
- 新型インフルエンザの拡散を防ぐために実施されるもので、新型インフルエンザ患者あるいは疑わしい患者に近づいた人、メキシコ出発後7日以内にシンガポールに入国した人に発出されるものです。シンガポール入国日からさかのぼる過去7日間にメキシコに渡航歴のある場合は、入国後7日間の自宅隔離の命令が発出されます。シンガポールに自宅がない場合は、政府が準備する代替の場所に隔離されます。
- 隔離場所では、7日間の隔離期間を通じて、一日に2度体温検査を行い、インフルエンザの症状が現れないか確認されます。症状が現れた場合は救急車によってタントクセン病院に搬送されます。自宅隔離命令に違反した者に対しては、1万シンガポールドル(以下、Sドル)または6か月の禁固もしくはその両方が科せられ、再犯の場合には2万Sルの罰金または12か月の禁固もしくはその両方が科せられます。
- また、メキシコ以外にシンガポール政府が感染国からシンガポールに入国した人に対しても、7日間自宅に滞在し、体調をチェックするよう勧奨(advised)しており、帰国後7日以内に38度以上の発熱等インフルエンザが疑われる場合にはサージカルマスク着用の上、救急車(993)を呼ぶことが求められています。
感染国:米国(ニューヨーク州、カリフォルニア州、カンザス州、テキサス州)及びカナダ(ノバスコシア州)(http://www.moh.gov.sg/mohcorp/default.aspx)
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シンガポールの指定病院
高熱(38度以上)や咳等インフルエンザの症状が疑われる方はまず電話連絡の上、最寄りの病院で診断を受けます。そして、医師による診断次第ではありますが、インフルエンザの症状と診断され、メキシコ等感染国に渡航歴がある場合、すぐに当国指定病院であるタントクセン病院(Tan
Tock Seng Hospital)に救急車(電話番号:993)で搬送されることになっています
。
- シンガポール政府のタミフル供与に対する考え方
シンガポール政府は、115万人分のタミフル、5万人分のリレンザを有し、外国人を差別することなく治療する旨述べています。万一感染者が発生した場合、感染が拡大しないよう、一元的に指定病院であるタントクセン病院で治療を行うことになっており、タミフルも同病院で処方が行われます。
- 当館の連絡先
今回の新型インフルエンザに関する緊急のお問い合わせの際には、携帯電話(9139-5668、午後5時15分より午後11時まで)までご連絡願います。なお、午前8時半から午後5時15分までは大使館の代表電話までご連絡願います。
- 以下の点に留意し、感染防止に努めてください。
(1)十分な水・食糧の備蓄を行い、不要不急の外出は控える。
(2)外出する際は人混みを避ける。また、咳やくしゃみ等による感染を防ぐため、マスクを着用する。
(3)積極的に手洗いやうがいを行う。
(4)ウイルスは粘膜を介して感染するので、口、鼻、目などの粘膜部分に手で触れない。
(5)発熱や咳などインフルエンザと似た症状がみられた場合には、現地の医療機関を受診する。
- 感染地域を訪問する方で、帰国後7日以内に38度以上の高熱が出た場合は、マスク着用の上、速やかに医師の診断を受けるようお願いします。医療機関を訪問される方は、院内感染防止のため、事前に電話連絡の上、医療機関を訪問されるようお願いいたします。また、インフルエンザに罹患していると医師の判断がなされた場合、当館へのご連絡をお願いいたします
。
- 当館では、引き続き状況を注視して情報収集に努め、関連情報を迅速に大使館HPに掲載し、同時に、当館に登録頂いているメールアドレスに送付致します。在留邦人の皆様におかれましては、事態の推移に注視し、関連報道をチェックするとともに、冷静に対処して頂くようお願いします 。
(了)
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