(重要)新型インフルエンザの発生について(その55)

※ 本情報は、シンガポールに滞在されている方のために当館で要点をまとめた参考情報です。
※ シンガポール政府の最新の対応については、シンガポール保健省(Ministry of Health)のホームページ(http://www.moh.gov.sg/mohcorp/default.aspx)を必ずご確認ください。


**変更・追加点**
・WHOの勧告によりシンガポール政府は感染者数の発表を取りやめました。
・シンガポール保健省の対策は「症状軽減」に移行しました。
・これに伴い、感染国に発出されていた渡航情報は撤廃されました。
・また、感染国から帰国した生徒等に7日間の自宅待機を求める教育省の通達は3日付けで解除されました。


  1. シンガポールの状況と対策
    (1)7月7日、世界保健機関(WHO)は、これまで全ての国に対して求めていた感染確定者数の報告がもはや有効な監視手段ではないと判断し、そのような報告は今後求めず、各国はより大きな指標で感染状況を監視するよう勧告しました。その結果、WHOは各国の感染確定者数を今後発表しないこととなりました。



    (2)このWHOの勧告を受け、7月8日、シンガポール保健省は、これまでウェブサイト上に掲載していた感染者数及び感染国リストの掲載を行わない旨発表しました。今後、シンガポール保健省は主に入院中の感染確定者数を定期的に発表することとしています。
    ・保健省ホームページ http://www.moh.gov.sg/mohcorp/default.aspx



    (3)これまでに保健省が発表した対策の変更は以下のとおりです。



      ①「封じ込め」対策から「症状軽減」対策への方針を変更する。
      ②対策の中心は、症状が重い患者への対処となる。
      ③渡航情報は撤廃する。
      ④新型インフルエンザ対策は個人の責任で行うべきである。全てのシンガポール人に対し、健康状態を常にチェックするよう求める。
      ⑤インフルエンザに疾患し症状の軽い人は、保健省よりPPC(Pandemic Preparedness Clinic)として登録されたポリクリニック及び一般医のクリニックを訪問し診察・治療を受けるよう求める。
      ⑥PPCでは新型インフルエンザの確定診断はできない。PPCの医者は、病状が重い患者に対しては他のリスクも考慮しながら、公的病院で更なる診察を受けるべきかアドバイスする。
      ⑦接触者の追跡調査及び自宅隔離命令は次第に無意味となりつつあるが、講習衛生の評価に必要な特定の状況では行われる。



    (4)保健省の対策変更を受け、3日、シンガポール教育省は、WHOが継続的なコミュニティ感染が発生していると考えている国から帰国した学校スタッフ及び生徒に7日間の自宅待機を求めていた通達を撤回しました。



    (5)空港、フェリーターミナル、陸路のチェックポイントでは、引き続き全ての入国者を対象に体温検査が行われています


    (6)なお、WHOによる新型インフルエンザのパンデミック警戒レベルは、6月12日に引き上げられたフェーズ6が維持されています。シンガポールの警戒レベルは、5月11日に引き下げられた黄色から変更がありません。
    (注)警戒レベルについて、詳しくはhttp://www.crisis.gov.sg/FLU/をご参照下さい。


  2. 症状に疑いのある方について
    高熱(38度以上)や咳等インフルエンザの症状が疑われる方は、保健省よりPPCとして登録された最寄りのポリクリニック及び一般医のクリニックで診察・治療を受けて下さい。最寄りのPPCについては以下のウェブサイトをご確認下さい。なお、保健省は、妊娠中、ガンの治療中あるいは腎臓透析を受けている方については、かかりつけの専門医に連絡するよう助言しています。
    ・健康促進庁(HPB)ホームページ http://www.street-directory.com/hpb.ppc/



  3. シンガポール政府のタミフル供与に対する考え方
    シンガポール政府は、115万人分のタミフル、5万人分のリレンザを有し、外国人を差別することなく治療する旨述べています。万一感染者が発生した場合、感染が拡大しないよう、全ての公的病院及びPPCでタミフルが処方されます。


  4. 当館の連絡先
    今回の新型インフルエンザに関して、緊急のお問い合わせの際には、6235-8855までご連絡願います。なお、平日の午前8時30分から午後5時15分までは大使館の代表電話までご連絡願います。

在留邦人の皆様へのお願い

  1. 以下の点に留意し、感染防止に努めてください。
    (1)十分な水・食糧の備蓄を行い、不要不急の外出は控える。
    (2)外出する際は人混みを避ける。また、咳やくしゃみ等による感染を防ぐため、マスクを着用する。
    (3)積極的に手洗いやうがいを行う。
    (4)ウイルスは粘膜を介して感染するので、口、鼻、目などの粘膜部分に手で触れない。
    (5)発熱や咳などインフルエンザと似た症状がみられた場合には、医療機関を受診する。


  2.       
  3. 高熱や咳等インフルエンザの症状が疑われる場合は、マスク着用の上、速やかに医師の診断を受けるようお願いします。医療機関を訪問される方は、院内感染防止のため、事前に電話連絡の上、医療機関を訪問されるようお願いいたします。また、新型インフルエンザに罹患していると医師の判断がなされた場合、当館へのご連絡をお願いいたします


  4. 日本国内の感染発生状況及び感染防止対策については、厚生労働省ホームページ(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html)のホームページ等より最新情報を入手するようお願いいたします。


  5. 当館では、引き続き状況を注視して情報収集に努め、関連情報を迅速に大使館HPに掲載し、同時に、当館に登録頂いているメールアドレスに送付致します。在留邦人の皆様におかれましては、事態の推移に注視し、関連報道をチェックするとともに、冷静に対処して頂くようお願いします。


過去の速報はこちら


(了)