※ 本情報は、シンガポールに滞在されている方のために当館で要点をまとめた参考情報です。
※ シンガポール政府の最新の対応については、シンガポール保健省(Ministry of Health)のホームページ(http://www.moh.gov.sg/mohcorp/default.aspx)を必ずご確認ください。
シンガポールで新たに106名の感染が確認され、累積数1,217名となりました。
シンガポール保健省の対策は「症状軽減」に移行しました。
これに伴い、感染国に発出されていた渡航情報は撤廃されました。
また、感染国から帰国した生徒等に7日間の自宅待機を求める教育省の通達は3日付けで解除されました。
(1)7月7日の保健省の発表によると、新たに106名の感染が確認されました。これでシンガポールにおいて確定した感染者数は1,217名となりました。これまで判明した累積数1,140事例のうち、702名が国内感染で、438名が国外から持ち込まれたことが確認されています。
(2)3日、保健省は、新型インフルエンザの流行は世界的であるが症状は軽いこと及び国内感染が急増している状況を踏まえ、「封じ込め」対策から「症状軽減」対策への方針変更を発表しました。具体的な発表内容は以下のとおりです。
①対策の中心は、症状が重い患者への対処となる。
②多くの国は感染事例の追跡調査をもはや行っていない。ホームページへの感染確認国リストの掲載は誤解を招く恐れがあることから、リスト掲載は間もなく中止する。
③国内でも国外でも同等の感染リスクがあることから、渡航情報は無意味になりつつある。WHOが渡航情報の発出を奨励しないのは、このような理由による。
④新型インフルエンザ対策は個人の責任で行うべきである。全てのシンガポール人に対し、健康状態を常にチェックするよう求める。
⑤インフルエンザに疾患し症状の軽い人は、保健省よりPPC(Pandemic Preparedness Clinic)として登録されたポリクリニック及び一般医のクリニックを訪問し診察・治療を受けるよう求める。
⑥PPCでは新型インフルエンザの確定診断はできない。PPCの医者は、病状が重い患者に対しては他のリスクも考慮しながら、公的病院で更なる診察を受けるべきかアドバイスする。
(3)保健省の対策変更を受け、3日、シンガポール教育省は、WHOが継続的なコミュニティ感染が発生していると考えている国から帰国した学校スタッフ及び生徒に7日間の自宅待機を求めていた通達を撤回しました。
(4)空港、フェリーターミナル、陸路のチェックポイントでは、引き続き全ての入国者を対象に体温検査が行われています。
(5)なお、世界保健機関(WHO)による新型インフルエンザのパンデミック警戒レベルは、6月12日に引き上げられたフェーズ6が維持されています。シンガポールの警戒レベルは、5月11日に引き下げられた黄色から変更がありません。
(注)警戒レベルについて、詳しくはhttp://www.crisis.gov.sg/FLU/をご参照下さい。
WHOの発表している6日時点の情報によると、ブルネイで124名、カンボジアで7名、インドネシアで20名、ラオスで5名、マレーシアで112名、ミャンマーで1名、フィリピンで1,709名、タイで2,076名、ベトナムで181名の新型インフルエンザの感染者がそれぞれ確認されております。
(注)詳細及び最新の情報につきましては、以下のウェブサイトをご確認下さい。
・外務省海外安全ホームページ(感染症広域情報)http://www.anzen.mofa.go.jp/
・WHOホームページ http://www.who.int/csr/disease/swineflu/en/
高熱(38度以上)や咳等インフルエンザの症状が疑われる方は、保健省よりPPCとして登録された最寄りのポリクリニック及び一般医のクリニックで診察・治療を受けて下さい。最寄りのPPCについては以下のウェブサイトをご確認下さい。なお、保健省は、妊娠中、ガンの治療中あるいは腎臓透析を受けている方については、かかりつけの専門医に連絡するよう助言しています。
・健康促進庁(HPB)ホームページ http://www.street-directory.com/hpb.ppc/
シンガポール政府は、115万人分のタミフル、5万人分のリレンザを有し、外国人を差別することなく治療する旨述べています。万一感染者が発生した場合、感染が拡大しないよう、全ての公的病院及びPPCでタミフルが処方されます。
今回の新型インフルエンザに関して、緊急のお問い合わせの際には、携帯電話(9139-5668)までご連絡願います。なお、平日の午前8時30分から午後5時15分までは大使館の代表電話までご連絡願います。
- 以下の点に留意し、感染防止に努めてください。
(1)十分な水・食糧の備蓄を行い、不要不急の外出は控える。
(2)外出する際は人混みを避ける。また、咳やくしゃみ等による感染を防ぐため、マスクを着用する。
(3)積極的に手洗いやうがいを行う。
(4)ウイルスは粘膜を介して感染するので、口、鼻、目などの粘膜部分に手で触れない。
(5)発熱や咳などインフルエンザと似た症状がみられた場合には、医療機関を受診する。
- 高熱や咳等インフルエンザの症状が疑われる場合は、マスク着用の上、速やかに医師の診断を受けるようお願いします。医療機関を訪問される方は、院内感染防止のため、事前に電話連絡の上、医療機関を訪問されるようお願いいたします。また、新型インフルエンザに罹患していると医師の判断がなされた場合、当館へのご連絡をお願いいたします。
- 日本国内の感染発生状況及び感染防止対策については、厚生労働省ホームページ(http://www-bm.mhlw.go.jp)及び感染発生地域の地方自治体(大阪府、兵庫県、神戸市等)のホームページ等より最新情報を入手するようお願いいたします。
- 当館では、引き続き状況を注視して情報収集に努め、関連情報を迅速に大使館HPに掲載し、同時に、当館に登録頂いているメールアドレスに送付致します。在留邦人の皆様におかれましては、事態の推移に注視し、関連報道をチェックするとともに、冷静に対処して頂くようお願いします。
(了)
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