(重要)新型インフルエンザの発生について(その36)

※ 本情報は、シンガポールに滞在されている方のために当館で要点をまとめた参考情報です。
※ シンガポール政府の最新の対応については、シンガポール保健省(Ministry of Health)のホームページ(http://www.moh.gov.sg/mohcorp/default.aspx)を必ずご確認ください。


**変更・追加点**
シンガポールで新たに6名の感染が確認されました。
シンガポール国内でのコミュニティ感染はまだ確認されていません。


  1. シンガポールの状況と対策
    (1)世界保健機関(WHO)は6月12日、新型インフルエンザのパンデミック警戒レベルをフェーズ5から6に引き上げました。一方、シンガポールの警戒レベルは、5月11日に引き下げられた黄色から変更がありません。シンガポール保健省によるとコミュニティ内での感染が拡大しない限り警戒レベルを引き上げることは考えていないとのことです。
    (注)警戒レベルについて、詳しくはhttp://www.crisis.gov.sg/FLU/をご参照下さい。



    (2)シンガポール保健省によると、12日夜時点で、新たに6名の感染が確認されました。これでシンガポールにおいて確定した感染者数は27名となりました。



    (3)新たに感染が確認された方々の詳細は以下のとおりです。



      (イ)22及び23人目の感染者:メルボルンからシンガポールに旅行で来ていたオーストラリア人男性(6歳)及び女性(7歳)の兄弟。メルボルン発6月11日21時15分着QF9便に搭乗。同便の53列に座っていた。12日夕刻、新型インフルエンザ感染が確認された。


      (ロ)24人目の感染者:メルボルンで勉強をしていたシンガポール人男性(12歳)。メルボルン発パース経由6月8日2時着TR717便で帰国。同便の8列に座っていた。12日夕刻、新型インフルエンザ感染が確認された。


      (ハ)25人目の感染者:米国で勉強をしていたシンガポール人男性(15歳)。サンフランシスコ発東京経由6月11日0時半着JL711便で帰国。同便の32列に座っていた。12日夕刻、新型インフルエンザ感染が確認された。


      (ニ)26及び27人目の感染者:メルボルンに旅行をしていたシンガポール人女性(39歳)及びシンガポール人男性(3歳)の親子。メルボルン発6月9日21時40分着SQ228便で帰国。同便の33列に座っていた。12日夕刻、新型インフルエンザ感染が確認された。



    (4)保健省は、22及び23人目の感染者が搭乗していた6月11日21時15分着QF9便の51列から55列、25人目の感染者が搭乗していた6月11日0時半着JL711便の30列から34列、26及び27人目の感染者が搭乗していた6月9日21時40分着SQ228便の31列から35列に座っていた方々に対して、保健省ホットラインの1800―333-9999に連絡するよう呼びかけています。在留邦人の方で、これに該当する方は速やかに保健省にご連絡下さい



    (5)保健省によると、これまで感染が確認された27名のうち15名は既に退院し、入院中の残り12名の状態も安定しているとのことです。また、感染確認の27事例のうち26事例は国外から持ち込まれたもので、1事例が感染者との濃厚接触が原因であることが判明しています。そのため、保健省はシンガポール国内でのコミュニティ感染は確認されていないと判断しています。



    (6)シンガポール保健省によると、2日時点でWHOが継続的なコミュニティ感染が発生している、あるいはコミュニティ感染に移行しつつあると考えている国は、メキシコ、米国、カナダ、スペイン、チリ、オーストラリア、日本となっています。保健省はこれらの国への渡航が不可避である場合は必要な予防措置を取るようアドバイスし、これらの国から帰国後7日以内に体調不良を感じた場合は、救急車(電話番号:993)を呼ぶよう呼びかけています。ただし、これらの国からシンガポールに入国する方に対しては、他の国・地域からの入国者と同様、空港での体温検査以外の特別な措置は行われていません


    (7) 空港、フェリーターミナル、陸路のチェックポイントでは、引き続き全ての入国者を対象に体温検査が行われています。


  2. 近隣諸国(東南アジア)の状況
    WHOの発表している12日時点の情報によると、ベトナムで23名、タイで8名、マレーシアで5名、フィリピンで77名の新型インフルエンザの感染者が確認されております。
    (注)詳細及び最新の情報につきましては、以下のウェブサイトをご確認下さい。
    ・外務省海外安全ホームページ(感染症広域情報)http://www.anzen.mofa.go.jp/
    ・WHOホームページ http://www.who.int/csr/disease/swineflu/en/


  3. シンガポールの指定病院
    高熱(38度以上)や咳等インフルエンザの症状が疑われる方はまず電話連絡の上、最寄りの病院で診断を受けます。そして、医師による診断次第ではありますが、インフルエンザの症状と診断され、WHOが継続的なコミュニティ感染が発生していると考えている国に渡航歴がある場合、すぐに当国指定病院であるタントクセン病院(Tan Tock Seng Hospital)に救急車(電話番号:993)で搬送されることになっています。また11日以降、16歳以下の子供と妊娠24か月以上の妊婦はKK病院に直接搬送されることになりました。


  4. シンガポール政府のタミフル供与に対する考え方
    シンガポール政府は、115万人分のタミフル、5万人分のリレンザを有し、外国人を差別することなく治療する旨述べています。万一感染者が発生した場合、感染が拡大しないよう、一元的に指定病院であるタントクセン病院で治療を行うことになっており、タミフルも同病院で処方が行われます。


  5. 当館の連絡先
    今回の新型インフルエンザに関して、WHOが継続的なコミュニティ感染が発生していると考えている国に渡航歴があり高熱等インフルエンザの症状が疑われる等の緊急のお問い合わせの際には、携帯電話(9139-5668)までご連絡願います。なお、平日の午前8時30分から午後5時15分までは大使館の代表電話までご連絡願います。

在留邦人の皆様へのお願い

  1. 以下の点に留意し、感染防止に努めてください。
    (1)十分な水・食糧の備蓄を行い、不要不急の外出は控える。
    (2)外出する際は人混みを避ける。また、咳やくしゃみ等による感染を防ぐため、マスクを着用する。
    (3)積極的に手洗いやうがいを行う。
    (4)ウイルスは粘膜を介して感染するので、口、鼻、目などの粘膜部分に手で触れない。
    (5)発熱や咳などインフルエンザと似た症状がみられた場合には、現地の医療機関を受診する。


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  3. WHOが継続的なコミュニティ感染が発生していると考えている国を訪問する方で、帰国後7日以内に38度以上の高熱が出た場合は、マスク着用の上、速やかに医師の診断を受けるようお願いします。医療機関を訪問される方は、院内感染防止のため、事前に電話連絡の上、医療機関を訪問されるようお願いいたします。また、インフルエンザに罹患していると医師の判断がなされた場合、当館へのご連絡をお願いいたします


  4. 日本国内の感染発生状況及び感染防止対策については、厚生労働省ホームページ(http://www-bm.mhlw.go.jp)及び感染発生地域の地方自治体(大阪府、兵庫県、神戸市等)のホームページ等より最新情報を入手するようお願いいたします。



  5. 当館では、引き続き状況を注視して情報収集に努め、関連情報を迅速に大使館HPに掲載し、同時に、当館に登録頂いているメールアドレスに送付致します。在留邦人の皆様におかれましては、事態の推移に注視し、関連報道をチェックするとともに、冷静に対処して頂くようお願いします。


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(了)