(重要)新型インフルエンザの発生について(その35)

※ 本情報は、シンガポールに滞在されている方のために当館で要点をまとめた参考情報です。
※ シンガポール政府の最新の対応については、シンガポール保健省(Ministry of Health)のホームページ(http://www.moh.gov.sg/mohcorp/default.aspx)を必ずご確認ください。


**変更・追加点**
WHOのフェーズが6に引き上げられました。
シンガポールで新たに3名の感染が確認されました。
シンガポール国内でのコミュニティ感染はまだ確認されていません。


  1. シンガポールの状況と対策
    (1)世界保健機関(WHO)は6月12日、新型インフルエンザのパンデミック警戒レベルをフェーズ5から6に引き上げました。一方、シンガポールの警戒レベルは、5月11日に引き下げられた黄色から変更がありません。シンガポール保健省によるとコミュニティ内での感染が拡大しない限り警戒レベルを引き上げることは考えていないとのことです。
    (注)警戒レベルについて、詳しくはhttp://www.crisis.gov.sg/FLU/をご参照下さい。

    (2)シンガポール保健省によると、11日夜時点で、新たに3名の感染が確認されました。これでシンガポールにおいて確定した感染者数は21名となりました。


    (3)保健省は、18人目の感染者が搭乗していた6月8日PR501便の4列から8列に座っていた方々に対して、保健省ホットラインの1800―333-9999に連絡するよう呼びかけています。在留邦人の方で、これに該当する方は速やかに保健省にご連絡下さい

    • 19人目の感染者:メルボルンで勉強をしていたシンガポール永住権所持者の女性(21歳)。メルボルン発6月9日16時15分着SQ238便で帰国。同便の46列に座っていた。11日午後、新型インフルエンザ感染が確認された。

    • 20人目の感染者:シンガポール人男性(17歳)。ロサンゼルス発香港経由6月7日12時半着CX717便で帰国。同便の38列に座っていた。11日午後、新型インフルエンザ感染が確認された。

    • 21人目の感染者:オーストラリアで勉強をしていたインドネシア人男性(21歳)。メルボルン発6月9日22時着SQ228便に搭乗。同便の47列に座っていた。11日夕刻、新型インフルエンザ感染が確認された。

    (4)保健省は、19人目の感染者が搭乗していた6月9日SQ238便の44列から48列、21人目の感染者が搭乗していた6月9日SQ228便の45列から49列に座っていた方々に対して、保健省ホットラインの1800―333-9999に連絡するよう呼びかけています。なお、20人目の感染者については、入国後24時間以上を経て発症が始まったことから機内感染の可能性はないとして、乗客の隔離は必要ないとしています。在留邦人の方で、これに該当する方は速やかに保健省にご連絡下さい。



    (5))保健省によると、これまで感染が確認されが原因であることが判明しています。そのため、保健省た21名のうち13名は既に退院し、入院中の残り8名の状態も安定しているとのことです。また、感染確認の21事例のうち20事例は国外から持ち込まれたもので、1事例が感染者との濃厚接触が原因であることが判明しています。そのため、保健省はシンガポール国内でのコミュニティ感染は確認されていないと判断しています。



    (6)シンガポールは独自に「感染地域」を指定しており、3日付で、メキシコ、米国、カナダに加え、メルボルン及びビクトリア州、大阪市及び神戸市、チリが「感染地域」にあらたに指定されました。保健省はこれらの「感染地域」への不要不急の渡航は控えるようアドバイスし、「感染地域」から帰国後7日以内に体調不良を感じた場合は、救急車(電話番号:993)を呼ぶよう呼びかけています。ただし、これらの「感染地域」からシンガポールに入国する方に対しては、「非感染地域」からの入国者と同様、空港での体温検査以外の特別な措置は行われていません


    (7) 空港、フェリーターミナル、陸路のチェックポイントでは、引き続き全ての入国者を対象に体温検査が行われています。


  2. 近隣諸国(東南アジア)の状況
    WHOの発表している11日時点の情報によると、ベトナムで16名、タイで8名、マレーシアで5名、フィリピンで77名の新型インフルエンザの感染者が確認されております。
    (注)詳細及び最新の情報につきましては、以下のウェブサイトをご確認下さい。
    ・外務省海外安全ホームページ(感染症広域情報)http://www.anzen.mofa.go.jp/
    ・WHOホームページ http://www.who.int/csr/disease/swineflu/en/


  3. シンガポールの指定病院
    高熱(38度以上)や咳等インフルエンザの症状が疑われる方はまず電話連絡の上、最寄りの病院で診断を受けます。そして、医師による診断次第ではありますが、インフルエンザの症状と診断され、「感染地域」に渡航歴がある場合、すぐに当国指定病院であるタントクセン病院(Tan Tock Seng Hospital)に救急車(電話番号:993)で搬送されることになっています。


  4. シンガポール政府のタミフル供与に対する考え方
    シンガポール政府は、115万人分のタミフル、5万人分のリレンザを有し、外国人を差別することなく治療する旨述べています。万一感染者が発生した場合、感染が拡大しないよう、一元的に指定病院であるタントクセン病院で治療を行うことになっており、タミフルも同病院で処方が行われます。


  5. 当館の連絡先
    今回の新型インフルエンザに関して、感染国に渡航歴があり高熱等インフルエンザの症状が疑われる等の緊急のお問い合わせの際には、携帯電話(9139-5668)までご連絡願います。なお、平日の午前8時30分から午後5時15分までは大使館の代表電話までご連絡願います。

在留邦人の皆様へのお願い

  1. 以下の点に留意し、感染防止に努めてください。
    (1)十分な水・食糧の備蓄を行い、不要不急の外出は控える。
    (2)外出する際は人混みを避ける。また、咳やくしゃみ等による感染を防ぐため、マスクを着用する。
    (3)積極的に手洗いやうがいを行う。
    (4)ウイルスは粘膜を介して感染するので、口、鼻、目などの粘膜部分に手で触れない。
    (5)発熱や咳などインフルエンザと似た症状がみられた場合には、現地の医療機関を受診する。


  2.       
  3. 感染地域を訪問する方で、帰国後7日以内に38度以上の高熱が出た場合は、マスク着用の上、速やかに医師の診断を受けるようお願いします。医療機関を訪問される方は、院内感染防止のため、事前に電話連絡の上、医療機関を訪問されるようお願いいたします。また、インフルエンザに罹患していると医師の判断がなされた場合、当館へのご連絡をお願いいたします


  4. 日本国内の感染発生状況及び感染防止対策については、厚生労働省ホームページ(http://www-bm.mhlw.go.jp)及び感染発生地域の地方自治体(大阪府、兵庫県、神戸市等)のホームページ等より最新情報を入手するようお願いいたします。


  5. 当館では、引き続き状況を注視して情報収集に努め、関連情報を迅速に大使館HPに掲載し、同時に、当館に登録頂いているメールアドレスに送付致します。在留邦人の皆様におかれましては、事態の推移に注視し、関連報道をチェックするとともに、冷静に対処して頂くようお願いします。


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(了)