(重要)新型インフルエンザの発生について(その13)

※ 本情報は、シンガポールに滞在されている方のために当館で要点をまとめた参考情報です。
※ シンガポール政府の最新の対応については、シンガポール保健省(Ministry of Health)のホームページ(http://www.moh.gov.sg/mohcorp/default.aspx)を必ずご確認ください。


1. シンガポールの状況と対策
(1) シンガポール保健省によると、10日時点で新型インフルエンザの事例は報告されていません。8日以降、検査対象として1名が追加されました。したがって、これまでの累計で33名が検査対象になり、うち26名がA型インフルエンザについて陰性、6名が季節性インフルエンザ、1名が結果保留(pending)となっています。



(2)5月4日以降、シンガポール人8名及び外国人7名の合計15名が過去7日間にメキシコの渡航歴があるとして、自宅隔離命令が発出され、そのうち10名については自宅隔離の解除が行われており、現在2名のシンガポール人及び3名の外国人の合計5名の自宅隔離が行われております。


(3)本日、シンガポールの警戒レベルが黄色(WHOのフェーズ4相当)に引き下げられ、以下のとおりいくつかの対策は緩和されましたが、全ての空港、フェリーターミナル、陸路においてシンガポールに到着する全ての方に対して行われている体温検査、過去7日間にメキシコの渡航歴がある方に対して発出される自宅隔離命令等は引き続き行われています。
(注)警戒レベルについて、詳しくはhttp://www.crisis.gov.sg/FLU/をご参照下さい。



(4) WHOのフェーズは5で維持されており、引き続き、在留邦人の皆様におかれましては、事態の推移に注視し、関連報道をチェックするとともに、冷静に対処して頂くようお願いします。


参考:5月7日から実施されている対策の緩和(概要)

現在の対策 変更点
感染地域から帰国する者に対しては自宅に滞在することを勧奨。 感染地域から帰国する者は、健康管理をし、通常の活動を続けてよい。ただし、インフルエンザの症状が疑われる場合は、救急車(電話番号:993)に連絡。
職場、学校及びビルに入る際、イベントの際には、体温検査、インフルエンザの症状、渡航歴を確認。 中止
職場では、一日2回体温検査をするとともに、インフルエンザの症状が現れる者がいないか監視。 中止


参考:自宅隔離命令
  • 新型インフルエンザの拡散を防ぐために実施されるもので、新型インフルエンザ患者あるいは疑わしい患者に近づいた人、メキシコ出発後7日以内にシンガポールに入国した人に発出されるものです。シンガポール入国日からさかのぼる過去7日間にメキシコに渡航歴のある場合は、入国後7日間の自宅隔離の命令が発出されます。シンガポールに自宅がない場合は、政府が準備する代替の場所に隔離されます。



  • 隔離場所では、7日間の隔離期間を通じて、一日に2度体温検査を行い、インフルエンザの症状が現れないか確認されます。症状が現れた場合は救急車によってタントクセン病院に搬送されます。自宅隔離命令に違反した者に対しては、1万シンガポールドル(以下、Sドル)または6か月の禁固もしくはその両方が科せられ、再犯の場合には2万Sルの罰金または12か月の禁固もしくはその両方が科せられます。
2. シンガポールの指定病院
高熱(38度以上)や咳等インフルエンザの症状が疑われる方はまず電話連絡の上、最寄りの病院で診断を受けます。そして、医師による診断次第ではありますが、インフルエンザの症状と診断され、メキシコ等感染国に渡航歴がある場合、すぐに当国指定病院であるタントクセン病院(Tan Tock Seng Hospital)に救急車(電話番号:993)で搬送されることになっています。


3.シンガポール政府のタミフル供与に対する考え方
シンガポール政府は、115万人分のタミフル、5万人分のリレンザを有し、外国人を差別することなく治療する旨述べています。万一感染者が発生した場合、感染が拡大しないよう、一元的に指定病院であるタントクセン病院で治療を行うことになっており、タミフルも同病院で処方が行われます。


4.当館の連絡先
今回の新型インフルエンザに関する緊急のお問い合わせの際には、携帯電話(9139-5668、平日は午後5時15分より午後11時まで、週末は午前8時30分から午後11時まで)までご連絡願います。なお、平日の午前8時30分から午後5時15分までは大使館の代表電話までご連絡願います。


在留邦人の皆様へのお願い
  1. 以下の点に留意し、感染防止に努めてください。
    (1)十分な水・食糧の備蓄を行い、不要不急の外出は控える。
    (2)外出する際は人混みを避ける。また、咳やくしゃみ等による感染を防ぐため、マスクを着用する。
    (3)積極的に手洗いやうがいを行う。
    (4)ウイルスは粘膜を介して感染するので、口、鼻、目などの粘膜部分に手で触れない。
    (5)発熱や咳などインフルエンザと似た症状がみられた場合には、現地の医療機関を受診する。


  2. 感染地域を訪問する方で、帰国後7日以内に38度以上の高熱が出た場合は、マスク着用の上、速やかに医師の診断を受けるようお願いします。医療機関を訪問される方は、院内感染防止のため、事前に電話連絡の上、医療機関を訪問されるようお願いいたします。また、インフルエンザに罹患していると医師の判断がなされた場合、当館へのご連絡をお願いいたします。


  3. 当館では、引き続き状況を注視して情報収集に努め、関連情報を迅速に大使館HPに掲載し、同時に、当館に登録頂いているメールアドレスに送付致します。在留邦人の皆様におかれましては、事態の推移に注視し、関連報道をチェックするとともに、冷静に対処して頂くようお願いします。

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(了)