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7月14日、シンガポール国立大学付属リー・クアンユー公共政策学大学院(LKYSPP-NUS)において、当大使館、在シンガポール・インド高等弁務官事務所、LKYSPP-NUS及びシンガポール国際企業庁の共催により、「デリー・ムンバイ産業回廊(DMIC)ラウンドテーブル」を開催しました。

本ラウンドテーブルでは、日本、インド、シンガポール各国の官民関係者が出席し、DMICの開発加速のための対話を行いました。概要は以下のとおりです。
※「デリー・ムンバイ産業回廊」(Delhi-Mumbai Industrial Corridor Project: DMIC):日印両政府のイニシアチブにより進められているデリー・ムンバイ間の地域開発構想。デリー・ムンバイ間の約1,500kmにわたる貨物専用鉄道を産業物流の「背骨」に見立て、沿線地域に、工業団地、物流基地、発電所、道路、港湾、住居、商業施設などのインフラを民間投資主体で整備し、一大産業地域を形成しようとするもの。

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○ 議事概要:
DMIC開発の現況等についてDMIC開発公社から概括的なプレゼンテーションが行われた後、DMICにおける今後のPPPプロジェクト組成の方向性等について議論が行われた。
以下について関係者からプレゼンテーションが行われた後、それぞれのテーマについて実例も踏まえた具体的な議論が行われた。
- グジャラート州、マハラシュトラ州、ハリヤナ州におけるDMICプロジェクトの現況
- DMIC沿線地域における物流、水供給、発電プロジェクト等の個別のプロジェクトの現況
- インフラ・PPPプロジェクトにおける民間視点と様々なファイナンス手法
鈴木庸一大使により議論の総括が行われ、DMICに係る課題は、@土地収用の問題、Aファイナンスコストの高さ、B煩雑・不透明な行政手続きの3点に集約され、これらの点についてインド側の対応を期待すること、また、今後は、個別のプロジェクトにおいてこのような課題の解決が図られるよう、三者間の協力をさらに深めていくべきという意見が示され、出席者間でこの認識が共有された。

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