山中大使より着任に際してのご挨拶(2007年10月)

 

この度、駐シンガポール大使として着任致しました山中誠でございます。どうぞ宜しくお願い致します。


日本とシンガポールは、現在、政治、経済、文化のあらゆる面において極めて良好な関係にあります。昨年は両国が外交関係を樹立してから40周年を迎えたことを記念して、天皇皇后両陛下の歴史的な御訪問をはじめとして、さまざまなイベント、文化事業が行われました。また、本年3月には訪日したリー・シェンロン首相と安倍総理(当時)との間で日シンガポール経済連携協定の改正議定書が署名されるなど、経済関係もますます緊密になっています。多くの日本企業が地域統括をここシンガポールに構え、在留邦人数も26,000人を数えます。人的交流も非常に盛んであり、日本はシンガポール人にとって、またシンガポールは日本人にとって、最も人気のある旅行先の一つとなっています。


さらにシンガポールは本年8月より、40周年を迎えたASEANの議長国という重責を担っています。早速本年11月にはASEAN関連首脳会議、東アジア首脳会議等が当地で予定されており、リー・シェンロン首相のリーダーシップの下、着々と準備が進められています。日本とシンガポールは、二国間の問題のみならず、グローバルな課題についても緊密に連携しており、両国の良好な関係は、地域と国際社会の平和と安定及び繁栄にとって不可欠なものとなっています。


このような重要な時期に駐シンガポール大使を拝命したことを、大変光栄に存ずる次第であります。今後とも、当地で活躍されている邦人、日本企業、関係団体の皆様と緊密に連携しながら、現在の良好な日シンガポール関係をさらに発展させていくよう、鋭意努力して参る所存ですので、皆様のご指導、ご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。