シンガポール政府の対策等(7月3日現在)

1. 感染情報
  • シンガポール政府は、新型インフルエンザの状況について、以下のとおり警戒レベルを色で表しています。
  • 現在は、「黄レベル」です。

警戒レベル 警戒レベルが表す状態 必要な行動
  • 国外あるいは国内において、動物から人への感染例があるが、ヒトからヒトへの感染の可能性は低い状態
  • インフルエンザに似た症状を注視する。
  • 病院関係者は季節性インフルエンザに対応するワクチン接種に努める。
  • 新型のウィルスによってヒトからヒトへの感染例が生じるが、密接な接触を必要としている状態。
  • シンガポール国内への流入の可能性が生じるが、感染が継続しない状態
  • 病院内で体温検査や患者の訪問を制限。
  • 感染国から到着する乗客に対して体温検査を実施。
  • 感染国からの旅行者に対してHealth Alert Notice(HAN)を配布し、毎日体温検査を行うよう奨励。
オレンジ
  • ウィルスがヒトへの感染が容易なように適応しているが、未だ密接な接触を必要としている。
  • シンガポール国外において大きな感染集団が現れているが、大流行とはなっておらず、シンガポール国内へ流入する可能性はあるが、限定された集団内の発生に留まっている状態
  • 病院では、患者を無制限に入れることなく、患者及び病院職員の病院内の動きを制限する。
  • 学校や職場、多数の人が集まる場所においては体温検査を行うことを奨励する。
  • 空港、フェリーターミナル、陸路のチェックポイントにおいて体温検査を実行する。
  • 学校の休校や多数の人が集まるイベント等の延期を検討する。
  • WHOが大流行を宣言し、シンガポールでも感染が発生する状態。
  • オレンジレベルの対応を継続する。
  • 大流行の影響を最小限にするため、学校の休校やいくつかのイベントについては延期。
  • 多くの死傷者が発生し、病院関係者や社会システムが混乱し、経済活動が悪影響を受ける状態。
  • 赤レベルの対応を継続するが、医療及び公衆衛生の措置は社会的経済的考慮に優先し、全てのイベントを中止する等徹底した措置を行う可能性がある。
  • 自宅待機勧告や夜間外出禁止を命令する可能性がある。

2. シンガポールの検疫体制
シンガポール政府は、今回の新型インフルエンザ(H1N1亜型由来豚インフルエンザ)に対して、以下の検疫体制を行っております。
なお、7月1日、保健省は、新型インフルエンザ感染の国内コミュニティ感染が増加している状況を踏まえ、新型インフルエンザ対策を「封じ込め(水際)対策」から「症状軽減対策」に徐々に転換することを明らかにしました。コミュニティ感染の拡大を鈍化させる対策は引き続き行われますが、ターゲットをより絞った、重症度分類方式に基づく対策が取られることになります。したがって、これまで実施してきた対策は徐々に縮小していくことになります。
例えば、インフルエンザの症状があり、感染国への渡航歴のある人はこれまで救急車で指定病院に搬送され診断を受けていましたが、今後は以下のように変更になります。


    ①インフルエンザの症状のある人は、保健省よりPPC(Pandemic Preparedness Clinic)として登録されたポリクリニック及び一般医のクリニックを訪問し診察・治療を受けることができる。
    ②当該医者は患者の状態に応じて、指定病院で更なる診察を受けるかを判断する。(PPCでは新型インフルエンザの確定診断はできません)。
    ③新型インフルエンザ感染者は、症状が軽度の場合は必ずしも入院する必要はない。入院は重症患者のみに限られる。

  1. 体温検査
    全ての空港、フェリーターミナル及び陸路におけるチェックポイントにて、全ての入国者を対象に体温検査が行われております。
    通常より、体温が高い(38度以上)と判断された場合、インフルエンザ発症の可能性があるとして医師による診断が行われます。


  2. 隔離命令
    (イ)自宅隔離命令(HQO:Home Quarantine Order)は、新型インフルエンザの拡散を防ぐために実施されるもので、新型インフルエンザ感染確認者と濃厚な接触のある方(2m以内、1時間以上の接触)には、7日間の自宅隔離の命令が発出されます。シンガポールに自宅がない場合は、政府が準備する代替の場所に隔離されます。



    (ロ)隔離場所では、7日間の隔離期間を通じて、一日に2度体温検査を行い、インフルエンザの症状が現れないか確認されます。自宅隔離命令に違反した方に対しては、1万シンガポールドル(以下、Sドル)または6か月の禁固もしくはその両方が科せられ、再犯の場合には2万Sドルの罰金または12か月の禁固もしくはその両方が科せられます。


3. シンガポールの指定病院
高熱(38度以上)や咳等インフルエンザの症状が疑われる方は救急車(電話番号:993)に電話し、当国指定病院であるタントクセン病院(Tan Tock Seng Hospital)、また6月11日以降、16歳以下の子供と妊娠24週間以上の妊婦はKK病院に直接搬送されます。
7月1日の保健省の発表によると、今後、保健省よりPPCとして登録されたポリクリニック及び一般医のクリニックで診察・治療を受けることができます。最寄りのPPCについては以下のウェブサイトをご確認下さい。なお、保健省は、妊娠中、ガンの治療中あるいは腎臓透析を受けている方については、かかりつけの専門医に連絡するよう助言しています。

・健康促進庁(HPB)ホームページhttp://www.street-directory.com/hpb.ppc/





4. シンガポール政府のタミフル供与に関する考え方
シンガポール政府は、115万人分のタミフル、5万人分のリレンザを有し、外国人を差別することなく治療する旨明言しています。万一感染者が発生した場合、感染が拡大しないよう、一元的に指定病院であるタントクセン病院で治療を行うことになっており、タミフルも同病院で処方されます。



なお、季節性インフルエンザ等の治療においては、医師の診断によりますが、従来どおりタミフルは処方されているようです。


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(了)