鈴木庸一大使の御挨拶

 

駐シンガポール大使の鈴木庸一です。


この場をお借りして、駐シンガポール大使として考えていること、目指していることを2点述べさせて頂きます。


第一点は、継続性と一貫性のある外交の展開です。


日本政府は6月に「新成長戦略」を閣議決定致しました。その中で、日本の経済回復の基調をより確かなものにするための7つの戦略分野が言及されています。その一つがアジア経済戦略です。アジアの成長を日本の成長に確実に結実させるには、日本がこれまでの経済発展の過程で学んだ多くの経験をアジア諸国と共有し、文化を含め日本の特にソフトパワーを生かしつつ積極的に国を開いていくと共に、環境やインフラ分野等で固有の強みを集結し、総合的かつ戦略的にアジア地域でビジネスを展開する必要があります。


このように、アジアとの経済関係の深化がこれからのアジア外交の軸になりますが、その前提として、アジアにおける日本の立ち位置を固める必要があります。特に、日本にとって重要なパートナーであるASEANとの関係を再定義する必要があります。中でもハブとして中心的役割と発信基地となろうと云う国家戦略をもったシンガポールは、我が国にとり欠くことの出来ない存在です。同時に基本的価値観を共有するパートナーとして大きな信頼感を寄せている国であり、そのシンガポールと強固な関係を構築し、期待にきちんと応えていくことがアジアで生きていく我が国のとるべき道です。


第二点は行政サービスの充実です。


シンガポールには約24,000人の在留邦人が生活しておられます。大使館は常日頃より、納税者に満足して頂けるサービスの提供を心がけております。今後も、謙虚な気持ちで、在留邦人の皆様により良い行政サービスを提供していきたいと考えています。また、シンガポールで活躍している日本企業に対する支援も重要と考えています。お困りのことがあれば、気軽に大使館に相談して頂ければと思います。最後に危機管理体制の整備です。シンガポールは安全な国ではありますが、鳥インフルエンザやテロ等、予期せぬ事態は常に起こりえます。常日頃より非常時に備え、在留邦人の皆様のお役に立てるような危機管理体制を構築していきたいと思います。










 
 

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